総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

NEWSお知らせ・ブログ

本当の勉強とは?

卒業証書授与式が終わった。彼女は後ろを振り返り、私を捜した。卒業証書を持って来た。
「おめでとう」
卒業証書に目を落とす。どこにも通信制とは書いていない。毎日通学した生徒と同じ卒業証書だ。「本物の卒業証書だよ」
新卒で採用し、2年間、通信制専門学校に入校させ、そして、今日この日を迎えた。感激の渦の中、いつもの如く目頭が熱くなった。
それは、父親と娘という疑似的なものでもなく、社長と社員という定型的な関係でもない、年齢を重ねてきた一人の人間が、これから人生を切り開いていく、無限の可能性を秘めた一人の人間の成長過程に携われたことの喜び、感謝、そんな思いが込み上げてきた。
全国から集まってくる通信制の生徒には様々な人たちがいる。年齢、職業、住まい、みんなばらばら。毎月、飛行機で来る人もいたとのこと。
入学生70名超。卒業生55名余。最高年齢は60歳の女性。男性では54歳。平均年齢は30代後半くらいか。
当然ながら自分のお金で通っている。(彼女も毎月、しっかり天引きしています。ご心配なく)100万円を超えるお金。自分のための投資。真剣だ。そこに甘えはない。無駄にはできないのだ。
みんな夢を持っている。明確な目標を持っている。みんな輝いて見えた。話をしてみるとそのパワーを強く感じるし、刺激を受ける。
『切磋琢磨』という言葉が浮かんだ。
それにしても、働きながら勉強を続けることはいかに難しいか、大変か。20%の人が志半ばで断念している。
厳しい環境にも拘わらず。人から言われてやらされるのではない。自ら、能動的にやること。これが本当の意味での教育、勉強だと思った。だから頑張れる、乗り越えられる。私は、素直に「みんな夢を叶えて欲しい」と願えた。
一人の人間に成長のチャンスを与えたつもりだったが、私自身が大いに勉強させられた。力をもらった。感謝している。
そして、まだ夢を追い続けられる。そう思えた。

投稿日|2018.04.18 社長ブログ