総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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がんばらないこと

 100回言ってもできない人には、200回言ってできるようにさせたい。200回言ってもできない人には、300回…。ずっとそう思っていた。最近この『信念』が揺らいでいる。
 出来ない人にやれと言ってもできないことに気が付いた。漸く。
 人にはそれぞれ個性があり、強みと弱みがある。それは十人十色であり、時に強みはより強く、時に弱くもなる。弱みも同じだ。そう、私はいつも言っているではないか。10あって9が弱くても、1つ秀でているものがあれば、それを最大限に伸ばしてあげる。それはその人の能力が最大限に発揮されることであり、それを以て、会社に貢献してもらうことは、その人のモチベーションの維持にもつながる。一挙両得であるということを。
 いい意味で人を変えようとすることを諦めた。それが、やる気を持っている社員の潜在的な能力を目醒まさせることにもつながった。何より、私のイライラ感が激減した。もっと早く諦めればよかった。何故今まで諦められなかったのか?
 それは、まだまだ自分は『やれる』と思っていたから。でも『やれないな、やれるにしてもしんどいな』という気持ちになったから。
 新しいことを覚えること、学ぶことは新鮮で楽しい。しかし、楽しくないこともある。この期に及んで業務上必要とされる資格取得に挑戦している。今までは『取ることが望ましい』、今は、『取らなければならない』ということになった。
 これも必要に迫られて取った、第一種衛生管理者。4~5年前に取った。1か月集中した。その時間が確保できた。そして、何より気力があった。
 1日24時間という時間は決まっている。何かに挑戦する時は、何かを犠牲にしなければならない。手っ取り早いのが、『寝る時間を削る』である。
 「何言い訳がましいことを言っているのか!」と言われそうだが、毎年毎年しんどくなってきており、今はこれ以上寝る時間は削れないくらいになっていることに気がつかされた。本当に時間がない。期日が決められ、追い立てられるように、淡々と処理していく。心の中は、結構ギリギリのラインである。
 最近思うこと。「自分は一体、何しているんだろう?」。いい意味での「諦め」が自分の生き方に疑問を投げ掛けた瞬間であった。諦めたらストレスが激減した。穏やかになった。
 気がした。

投稿日|2022.09.16 社長ブログ