総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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国を憂う しかし 諦めてはならない 私たちは

 コロナ禍に見舞われて一年半になろうとしています。多くの日本人が思っています。「何故、日本でワクチンが作れないんだろう」ということに。他の先進国はもとより、中国、ロシア、そして、東南アジア諸国でも自前のワクチンが開発され国民に供給されるようになってきているのに。
 多くの日本人は気付き始めました。「うすうす感じてはいたものの、日本はもはや先進国ではないのか?」ということに。
 私の20代半ば頃は正に『バブル経済全盛期』。この好景気が永遠に続くものと誰もが信じて疑わなかった、今思うと狂乱の時代でした。世界的には、アメリカの象徴である『ロックフェラーセンタービル』までをも日本企業が買収し、我が世を謳歌するが如く、『Japan as number one』を地で行っていました。
 あれから30年超の時が過ぎ、この国から活気がなくなりました。大きな夢を抱くこと、抱いたとしても、実現できないだろうとやる前から諦めてしまうような風潮になってきました。
 人の心からは相手を許せる寛容さがなくなりました。困っている人を助ける慈愛の精神もなくなりました。
 「行き過ぎた勧善懲悪主義」がまかり通っています。
 コロナに罹りたくて罹る人など一人もいないはずです。「どこのどいつだ!けしからん!」と、その人の家族が地域社会にいられなくなるまで叩きます。
 直接自分とは関係のないテレビの向こうの話でも1億総裁判官の如く、「けしからん!お灸をすえろ!」と社会的な抹殺を計ります。
 そうなんです。経済が先か心が先かは別として、この国は後進国になったのです。
 2021年5月11日付の日本経済新聞に「80年間、何故変わらない」という記事が載っていました。こうなった原因についてです。
1.『何を目指し、何処をゴールとするのか方針が明確ではない。』即ちビジョンがないということです。
2.『中央と自治体の連携が乏しい』即ち、コミュニケーションの悪さ。そして、『全体状況を冷静に判断し調整できるリーダーに乏しい』即ち、リーダー不在ということです。
3.『何とかなるさという根拠なき楽観思考』即ち、現状認識の欠如、危機管理の無さということです。
 この記事は最後にこう結んでいます。『パンデミックは準備を怠った。さらに深刻なのは戦争リスクだ。脅威があるのに目をつむり、必要な危機管理の体制がほとんど進んでいない。真珠湾攻撃から今年で80年。コロナ危機は日本が引きずってきた体制の欠点をあらわにした。今改善しなければ、将来取り返しのつかない深手を負いかねない。』
 私はこの記事を読んで「日本国と当社と同じではないか」と思った次第です。ですから、今から『手を打っているのです』私が1年半前からやっていることは正にこのための備えなのです。
 分かってください。

投稿日|2021.05.24 社長ブログ