総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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人生の門出を祝す

 〖列車に乗って東へ旅立っていった『ぼく』
「ぼく」を都会の絵の具に染まらないで、と願う『わたし』
 半年が過ぎ、都会の絵の具に染まっていく『ぼく』
半年前から時が止まっている『わたし』
 都会に染まってきた自分を誇らしく思う『ぼく』
相も変わらず、あの頃の思い出に浸りながら『ぼく』を愛おしむ『わたし』
 もうあの頃に戻れないことを告げる『ぼく』

ぼくをゆるして…
 …あなた 最後のわがまま 贈り物をねだるわ…〗

 1975年発売。販売枚数150万枚超。太田裕美が歌った「木綿のハンカチーフ」。
皆さんにとっては「懐メロ」の1曲。そんな昭和歌謡を聴きながら、一人で車を駆る時間は、至極のリラックスタイムだ。
 その日は、不思議とこの歌詞が耳に残った。リピート。彼女は舌足らずなので、よく聴き取れない部分がある。しっかり聴き取ろうと思った。さらにリピート。5回聴いた。一言一句。しっかり聴いた。聴き取れた。だんだんと『ぼく』と『わたし』の顔、形、表情、移り変わるその情景が描き出されてくる。
 そして、分かった。「なんて切ない曲なんだろう!」。今になって漸く分かった。何十年も聴いているのに、カラオケでも歌うのに。私は、詩よりそのリズミカルな曲調にただ酔いしれていただけだったようだ。
 ひとは、いつまでも同じ所に留まってはいられない。自ら何かを求めて。取り巻く環境の変化によって。「それが宿命なのだ」というが如く、人生を選択していく…。
 『出会いは別れの始まり』とひとは言う。『別れは新たな出会いの始まり』とひとは言う。出会いは嬉しい。別れは悲しい。
 まもなく、別れ難き別れが、訪れようとしている。
 しかし、それが今生の別れではないことを祈ろう。
 Nさん。平成16年6月23日入社。16年と1ヶ月の長きに渡り、私とサトウ産業を支え続けてくれました。とても心強かったです。ありがとうございました。心の奥底から感謝の気持ちを伝えます。
 そして、これからの時間が、より実り多き時間となりますことをお祈りします。

〖…ねぇ 涙拭く木綿の ハンカチーフください ハンカチーフください……〗

投稿日|2020.07.16 社長ブログ