総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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やってみせ

先日、3日間に渡り仕事の取り組み方について指導した部署があった。機械を導入して1年が過ぎ、今春もう一基類似の機械を導入した。当社の未来を担うことを大いに期待する部署である。
稼働率が上がらないのは当初から感じていたこと。それは、他部署の仕事に手が取られることが原因と思っていた。たまに上手く回ることがあるものだからなおさら。その時は本業に専念できていたのだなとまんまと騙されていた。
某日の日報を読んでいて、『意味不明』な文字があったので、説明を求めたことから状況が理解できた。愕然とした。『仕事』が分からないまま、毎日『仕事』をしていたのだ。一所懸命『残業』までして。
ここで言う『仕事が分からない』とは、どういう風にやれば、効率良くこなせるか?生産性が上げられるか?が分からない、要領、段取りが悪いということである。仕事そのものは『難しくない』。即ち、段取りが全てである。
ここでもう一つ引っ掛かった。『何をどうすればいいのか』が分からないのだから、当事者に注意したところで何も解決しない。一番の原因は『何をどうすればいいのか』を教えなかったことにあるのだと。『昔の人は見て覚えろ』と言ったかもしれない。『俺たちの頃はそうだった』と言うかもしれない。でも今は『あなたたちの頃』ではないのである。
もう一つ。一見信頼して権限を委譲したような発言。「やりたいようにやっていいよ」、「任せるから」は極めて無責任な発言である。これでは責任者不在だ。なんだかんだ言っても、最終的には状況が見抜けなかった『社長である私の責任』である。残念至極である。現役であるうちは、これからも何度も何度も同じことを私は言い続ける。
任せられた人は『どうすればもっと上手くいくのか』を常に意識すること。問題を放置しないこと。問題があれば必ず社長に報告すること。
そして、先輩社員の皆さんへ贈る言葉。

《 やってみせ 言って聞かせて させてみて 褒めてやらねば 人は動かじ 》
長岡出身 連合艦隊司令長官 山本五十六の言葉である。

投稿日|2018.07.18 社長ブログ