愛しき人たち
週末は、暖かく好天に恵まれて、いい花見日和となったようだ。今週ももうしばらく、楽しめそうである。桜の花が咲く頃になると、いよいよ春が到来したことを実感する。
また、春は新たなスタートの季節でもある。当社でも明日(4/15)から、3週間の研修を終えた5人の新入社員が、各部署へ配属される。
ついこの間までは学生だった。社会人となって戸惑うことばかりだろう。ワクワク感より、ドキドキ感の方が強いに違いない。でも、先輩社員もみんなが通ってきた道だ。プレッシャーに感じる必要はない。焦る必要はない。社会人として身につけるべきこと、仕事、自然とできるようになる。
今週は土曜日(4/20)、安塚のキューピットバレーで、新入社員の歓迎会を兼ねた花見を開催する。高田公園の開花から、3週間遅れくらいが花の見所だろうか?タイミングさえ合えば、小黒川沿いの残雪の中を走る窓外の桜並木は見応えがある。さて今年はどうだろう?
キューピットバレーで花見を開催するようになって、今回で6回目だそうだ。初回が2013年。何故、キューピッドバレーで花見をするようになったのか?その理由を語ろう。新しいことを始める時、何かしらの理由はある。
周知の通り、2010年、当社は大変厳しい経営環境に陥った。会社に見切りをつけて去って行く社員がいた。2歩3歩引いて当社を見ている業者がいた。金融機関の目も厳しかった。
よく聞く話の通りだと思った。物心共に貧しくなると周りの人、物はいつの間にかいなくなった。世の中ってこんなものなんだ。つくづく貧乏って惨めなものだなと感じた。
離れて行った人の心を取り戻すことは難しい。でも、失った信用はまた頑張って儲ければ取り戻せるのではないか?そう思った。残ってくれた社員とその家族のためにもやらなければならない。そう心に決めた。
それから2年後。みんなが頑張ってくれたおかげで、純資産はプラスにすることができた。たった465,044円だったがプラスにすることができた。
2013年春。頑張ってくれた社員のみなさんを労う意味を込めて、風呂でも入って酒を飲みたいな。そんなことを考えられる心の余裕が生まれた。やるのならサトウ産業第二の故郷安塚だな。そういうことで開催した。
酒を酌み交わしながらベテラン社員のみなさんと話をしていて、目頭が熱くなる瞬間もあった。今日までついてきてくれた感謝の気持ちと共に、私のことをよく見ているものだなと思ったものだ。
あれから6年。皆さんは私にとって、昔も今も愛しい存在である。可愛いし、好きか嫌いかと問われれば、みんな好きな人たちだ。
懇親会の席では、酒を注ぎにみなさんの席へ行くでしょ。酒を注ぎ回っているうちに終宴となってしまう。でも、それが楽しい。
久しく酒を注げていない人にも、注がさせてもらえる機会を与えてもらえるものならば、もっと嬉しく思う。
投稿日|2019.04.16 社長ブログ