私はほぼ３週間に１回の間隔で髪を切りに行く。「今日は、どんな風にしますか？」「任せるよ　いいようにして」いつもの女性の美容師さんと取り留めのない話をしながら髪を切ってもらう。
順繰りに複数のお客さんを相手にして、会話と技で顧客満足度を下げない。まだ３０代半ばなのに、この店では一番の年長者。若いとはいえ店長だ。
人と接する仕事は、人を成長させるなと感じる。いつも彼女の応対、仕事に向かう姿勢には感心させられるものだ。
そんな彼女にしてもらう作業で一番好きなのが、洗髪。その最中のマッサージが一番好きだ。うつらうつらして、つい眠ってしまう。正に夢み心地。ひと時の恍惚としたリラックスタイムである。
先日行った時、話の流れでこんなことを彼女は言った。「経営者って大変ですね」（お愛想を言うのもプロの仕事　技である）「好きなことをやっているだけだよ」と何も躊躇せずに答えてしまった。「好きって言えるなんてすごいですね」「すごくないよ　他に趣味もないしね　いや　今年から２０年振りにスキーを始めたよ」……。
家に帰って考えた。なんで好きなことをやっているだけだなんて答えたのかな？嫌いなら続かない！好きになろうとした？今は好きなのか？仕事ではなく、好き勝手やっていることが好きなのか？会社でみんなと会うことが楽しいから好きなのか？色々と理由を考えたけれど、どれも当てはまるようだ。
昨年８月あたりから私の仕事量が倍以上になってきた。結構しんどい。よほど、段取り良く、要領良くこなさないと仕事は終わらない。増える一方だ。嫌になっちゃうよと投げ出したくなることもある。でも、全て好きでやっていることだから、文句は言っちゃいけないのだ。愚痴っちゃいけないのだ。それが今回の反省点。それと、これからはだんだんと、少しづつみなさんへ私の仕事を振りたいと思う。
今日までみんなで作り上げてきたサトウ産業。明日からもまだ見ぬ世界へ向かって一緒に歩いて行こう。