総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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感極まるということ

『感極まる』。あなたは経験したことがあるだろうか?私は生まれてこの方、1回しかない…。

ラジオを聴いていたら、トヨタ自動車がアメリカでリコール騒動になり、豊田社長が公聴会でつるし上げられた時の話をしていた。

トヨタ自動車はもちろん日本の会社であり、日本を代表するグローバル企業の一つである。故に世界各地に生産工場、営業拠点が存在する。その中の工場の一つがケンタッキー州にある。

本籍は日本でも、住民票がアメリカ合衆国ケンタッキー州なら、そこの住民にとっては『おらが会社』『俺たちのトヨタ』となるのだ。

あの時、激しいバッシング、不買運動もあったと思う。私も素人ながら「大トヨタですら倒産するんじゃないか?」そんな悪夢が頭によぎったものだ。

逆風吹き荒ぶ中、公聴会に出席した豊田社長は、正に針のむしろに座らされた心境だっただろうということは想像するに難くない。そこへ乗り込んでいったのがケンタッキー工場の従業員一行。「社長頑張れ!!」とエールを振ったそうだ。生きた心地のしなかったであろう豊田社長には天使の声に響いたかもしれない。

豊田社長の目から一粒の涙がこぼれた。それは、つるし上げられていることへの悔しさ、不甲斐なさからくる涙ではなく、励ましてくれるトヨタ自動車の従業員達の声、それも日本人ではなく、アメリカ人従業員達の励ましの言葉への感激の涙だったとラジオは述べていた。

そこには言葉では言い尽くせない信頼関係が垣間見える。(そもそも信頼関係に言葉はいらないと信じる。)言葉なくして涙が流れ出てくる。これが正しく『感極まる』である。

……私は、それまで活動してきたサークルを卒業しなければならない日を迎えた。

「自分の我ばっかりを通して随分みんなに迷惑をかけてきたな」という気持ちと、「それでも一所懸命やったよな」という気持ちと、それ以上に「みんなは私のことをどんな風に思っていたのかな?おめでとうと言ってくれるのかな?」という不安な気持ちがあった。

最後の挨拶をするために立った。ステージの前へ。みんなの顔を見渡す。頭が回らない。声を出そうとするが、言葉が出ない。いきなり涙が出てきた。嗚咽した。

多くの後輩達も泣いていた。「泣くな」と言いながら涙が止まらない私がいた。「私を受け入れてくれていたんだ」という不安を払拭させてくれたその場の雰囲気が安堵感を生み人前で涙させる事態に至らせた。

『感極まった』瞬間だった。23才。

あんな感動を味わうことは人生であと何度あるのだろう。ないのかもしれない。

でも、人は永遠にそれを追い求め続けるものである。

投稿日|2013.02.02 社長ブログ