期待を現実のものに
4月の終わりに東北を旅した。
新潟県と山形県との県境はまだ桜の花も3分咲き、もしくはつぼみの状態だった。
残雪も山のように残っていた。寒い。冬に逆戻りしたかのようだ。
それでも峠を越えるとだんだんと暖かくなってきた。
山形、米沢。そこで私を待っていてくれたのは満開の桜だった。綺麗だった。感動した。
今年は地元の桜を見る機会がなかったので、3週間遅れで素晴らしい桜を見ることができた。
ご存じの通り私の住む上越は12月から3月までの4か月は『雪』との『共棲』を強いられる。
低く垂れ下がったどんよりとした灰色の空。雪掻き、雪おろしの毎日。肩や腰が痛くなる。作業中に亡くなる方も多い。視界が0になる地吹雪。高く積み重なった雪の壁。圧雪ででこぼこの道路。経済活動は滞ってしまう。
雪国ならでの厳しい季節である。
だからこそであろう、辛く苦しい季節を乗り越えて春になった時の喜びは何にも代えがたい。
春になった喜びを強く感じさせてくれるものの一つが『桜』だ。
上越の桜は世界の3大夜桜と称されているらしい。
観楼会が催される3週間の間に、全国各地から100万人を超える観光客が来越する。
お客さんを案内することもあるが、皆さん「すばらしい」とおっしゃってくれる。この時ばかりは上越で生まれてよかったと感じることができる瞬間である。
世界、日本の経済状況に目を転ずれば、『アベノミクス』、『黒田ショック』、『株価15,000円の大台へ』、『円100円台へ』、『企業は増収増益』等で沸き返っている。
私からすると正に『安倍マジック』、『黒田マジック』である。
株価、為替を操作するだけでいくらでも利益は出せるのである。
その恩恵を被ることができる企業はどれだけいるのか?
まだまだ実体経済は厳しいと言わざるを得ないし、地方への波及はいつか?昨年以上に私は緊迫感を持っている。
そうはいってもやっぱり自民党なんだなと思う。
実体はないにもかかわらず、これだけの好景気感、期待感を抱かせてしまうのだから。
大したものだ。一日の長あり。
期待が期待で終わらないことを祈りつつ、『失われた20年』を取り戻したい。
毎年長い『冬』を耐え忍んでいる心柄強い私達だ。春の喜びを謳う満開の桜の如く、頑張ったら頑張っただけの満足感を得られる年になることを心の底から期待する。
投稿日|2013.05.19 社長ブログ