総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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『幸せ』は 自分が 特別幸せだとも不幸だとも思わない 日常生活の中にある

若手の社員を対象とした会議で、「どんな夢を持っている?」と尋ねた。
「結婚したい」、「家を建てたい」。答えた人もいたが、『何も語らず』が大半だった。
照れ臭くて言えなかったのか、本当に何も無いのか?
「それじゃあ、生きているのではなく、ただ息をしているだけじゃないか。つまらないね。夢の無い人に夢を語っても仕方ないね」その時の私は心の底からがっかりした。
同時に、「そんなに今時の若者は『夢』を持てない時代になっているのか。かわいそうな時代に生まれ落ちたものだな」と憐みの情すら湧いてきた。
その後、少し冷静になり、以前『私は、毎日がこうして何事も無く、平穏に過ごせることがなんてすばらしいことなのか分かった。私は幸せだ』という話をしたことを思い出した。
「彼らはその話の意を理解していない。私がそう思えた経験を共有していないから。そうだ彼らは、少なくとも不幸ではないのだ。どちらかというと幸せなのだ。何が何でも現状から抜け出したいとか、こういう人になりたいとか、わざわざ目標を立てる必要に迫られていないのだ。だから、『夢』といっても思いつかないのだ」そう思えたら私の落胆はすっーと消えていった。

そして、年度末の会合で私が話したこと。
「夢を持たない皆さんだからこそ、大きな夢を見させてあげよう。但し、みんな一所懸命、頑張らなくてはならないのですよ」それはもちろん私も見たことがない夢である。
リーマンショックから3年位、新卒採用試験に来る子供達は一様に『生きるために働かなくてはならない』という雰囲気を全身から醸し出していた。
「この世の中に夢とか、希望って本当にあるのですか?」と真剣な眼差しで、私が逆に質問されることもあるほどだった。聞かされる私も辛かった。
人生を悲観し、投げやりな態度で入社してきた子供がいた。
「どうせ俺なんか、何やったって駄目なんだ」という調子だった。
今ではどうだろう。顔つきは穏やかになり、明るくなった。当時を振り返ると、「そんな自分が恥ずかしい」と言えるまでになった。
いいことだ。「今まで、やりたくてもできなかったことができるようになればいいな」私は彼にそう話した。
他の子供達も大差ない。脇道に逸れることなく、みんな立派になった。とても嬉しい。
当社は若い。60%が40歳未満である。大きな『夢』を抱かずとも、『自分は不幸だ』と思わない、むしろ『幸せかな』と感じてもらえる会社にすることが大切だと思えるようになった。

投稿日|2016.03.16 社長ブログ