総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

NEWSお知らせ・ブログ

伝える勇気

Aさんは、会社のモノ(財産)を壊した。壊してしまったこと、会社に迷惑を掛けたこと、多額の損害を与えてしまったことを心から悔やみ、反省し、とても責任を感じた。
神妙な面持ちでやって来た。
「大変申し訳ありませんでした。毎月の給料から修理代を天引きして下さい」
「やってしまったことは仕方ない。損失は仕事を頑張って返して下さい」
「私の気持ちが収まりません」
「壊しても黙っている者、言葉だけで気持ちの込もっていない者が多い中、給料カットまで申し出てきたのは君が初めてだ。そんなに思い詰めなくていいですよ。ありがとう」と逆にAさんの真摯な姿勢にお礼を述べた。このような社員がいてくれたことに感動したのだ。

Bさんは会社のモノ(財産)を壊した。上司に伴われてやって来た。
「どうしたの?」
Bさんは壊した経緯を等々と述べることに終始した。
「それで、他に何か言うことはないのかな?」
壊してしまったから、工程に少なからず影響があることを述べた。
「それだけ?」
「はい」
上司に振った。
上司は婉曲的に反省と謝罪の気持ちを述べることを伝えた。
「……。」
まだ分からないようだ。
「壊したら先ずは謝れ会社のモノを壊してしまいました。申し訳ありません。と言うんだよ」
「頭に浮かばなかったかい?」
「はい」
「それじゃあ仕方ないね。先ずは上司に謝って、内容によっては社長に謝るんだよ。社長は会社の代表だからね」
「立場が代わって、君のモノが壊されて知らん振りされれば怒るだろ?そういうものだ」
当たり前のことを当たり前にやる。それは勇気のいることかもしれない。でも勇気を出す勇気を持って欲しい。私とあなたの間で昨日まで以上の「信頼」が生まれるだろう。仕事が出来る、出来ないではない。あなたを『人として』信じることができる。
同じようなこととして、朝、会ったら「おはようございます」。帰る時の「さようなら」。何かもらったら「ありがとうございます」がある。知らなければこの機会に覚えておいてもらいたい。覚えたならば、今日からやってみよう。

投稿日|2017.08.19 社長ブログ