創立50周年を迎えて
昨年の9月、10月と続けて学生時代の友人たちと会う機会がありました。今回は、グループラインに「本を出しました。よかったら読んでみてください」と送ったことから、何となく集まることに。
9月はクラスメートのみ10名。10月は、「隣のクラスも呼ぼう。卒業35年、ホームカミングデーの前日に集まろう」と連絡を取ったら、総勢19名が集まりました。
入学したときは、80数名いました。一緒に4年で卒業したのは、70名くらいだったと思います。2割は退学したり、翌年受け直したり、勉強が好きで残ったりといろいろです。
私は、教育学の『生涯教育』を専攻していました。クラスの25%は女性。今回の参加者も女性の方が、若干多かったと思います。やはりいくつになっても、元気な女性がいると場が華やいで良いですね。
10年ぶりの仲間もいれば、卒業以来、初めて会う仲間もいます。風貌が変わりすぎて、「誰だったっけ?」と10秒くらい固まってしまった者もいました。でも、宴会が始まれば、昔と同じです。近況報告から始まり、とりとめのない話に花が咲きます。
年齢的に、一番の話題は、やはりこれからのことです。今年、60歳前後になります。企業人としての務めを終え、次の人生についての話題が多くなります。「みんな多かれ少なかれ、これからのことを考えているんだな」と思いました。
60歳とは、「今までの人生を振り返り、一度リセットして、これからの身の振り方を考える大切な年なんだな。60歳定年制って、結構合理的な制度だな」と思いました。何故って、私自身もかなりくたびれていますから。
そうです。私は、12年前に自分の人生設計を社員のみなさんへ披露しました。15年後、62歳。「会社の実務は、私がいなくてもしっかりと回っている。私は、相談があれば、答えるくらい。そろそろ第二の人生のスタートラインに着く。」と書いていました。
現実はどうか?なかなかその通りにはなっていません。『人を育てる』、『タスキを渡す。』これは極めて難しいです。
修正しました。これからは、今まで以上に、身体的、心理的なリスクは高まります。70歳まで心身ともに健康でいられるという条件付きですが、あと10年は『夢』を追い続けてみるつもりです。それは、サトウ産業が、20年、30年、それ以上先まで継続して生き続けるための基盤づくりの時間です。具体的には、
1. 人材は、世界から求めます。
2. そのための拠点を築きます。
3. 進出した国で上場します。
「できるかな?」
今まで、最初からできると思ってやったことは一つもありません。「やればできる」と思い、「やったらできた」それだけです。
海外へ出る。22歳の頃からの『夢』です。チャンスらしきものはありました。しかし、実現には至っていません。今回は、時間的にも『ラストチャンス』です。
社会人になって36年。日本を取り巻く環境は激変しました。“Japan as number one”は、遠い昔の話になりました。だからこそ、より謙虚に世界と向き合って、生き抜く術を身につけなくてはならないと真剣に思います。
2024年7月5日。株式会社サトウ産業創立50周年式典です。次の100周年に向けてのとても大切な日です。サトウ産業の一員であることを誇りに思い参加してもらえれば、これ以上嬉しいことはありません。
100周年は、110歳になっています。参加する可能性は『0』ではありませんが、限りなく『0』に近いです。その時、今年の新入生は69歳です。私はいなくても、サトウ産業の名は残る。正に゛going concern゛『企業は継続なり』を肌で感じさせてくれる、『今』のサトウ産業です。
投稿日|2024.06.17 社長ブログ