総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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本を出すということ

 本を出版して2か月半が経った。
 最初にネットショップのサイトを見たとき、「ノンフィクションその他」の部門で10位だった。「誰が読んでいるのだろう?」不思議な気持ちになった。後に、ランキングの対象年齢が20代となっていることに気が付いた。年齢が上がると順位も下がっていた。「意外だな」と思った。執筆時対象としたのは、現役社長、事業を継承する次期経営者としていたからである。
 出版したその日のうちに感想をラインしてきてくれた30代の営業職の方がいる。私の生き様を知って、これからも、共に歩いていくパートナーとしてのサトウ産業をより深く認識したと言ってくれた。
 40代の現役社長の方がいる。長々とメールしてきた。自分の過去を振り返りながら、もし両親と対峙していたならば、自分は潰れていただろうと言っていた。
 50代の現役社長の方がいる。本をまるでバイブルのように扱ってくれて、何かと私を頼ってくれる。ありがたいことだが、私は「私の生き方は、反面教師として参考にしてください。」と言っている。
 60代の現役社長の方がいる。先代の社長は亡くなっているが、自分の父親もそういうところがあったと言ってラインをしてきた。
 営業職に成りたての20代の方がいる。実の息子たちより若い。彼がいつも相手にしているのは、ずいぶんと年上の『面倒くさい人たち』だ。本を読んだら一層私を頼ってくる。困ったときは、私を利用してくださいと伝えた。
 マスコミ関係からの取材もいくつかあった。先日来社された全国紙の記者の方。40代だろうか?「出版社から寄贈されたのですか?」と尋ねると、興味を持ち、自分で購入されたとのこと。事業承継の本は数多あるが、承継する側からの本は少ないらしい。
 何れにしても、本を出したことの反響の大きさにびっくりしている。日頃おつきあいをしている方々との関係性がより一層深まってくれればありがたい。私が会うこともないであろう全国の多くの人たちにとって、生き方の参考になってくれればありがたい。
 最後になるが、困ったときに助けてもらった経験から「誰と出会って、その人とどんな付き合いをしたかが大事だ」という話をよくする。色々なことがあったけれど、これからもいろいろなことがあるだろうけれど、人は人に支えられて生かさせてもらっている。『利他に生きる』これが経験から得た私の生き方である。

投稿日|2023.11.15 社長ブログ