総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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ようやく上を向いて歩き始められるかな?

 今(2023,06,15)上越妙高駅12:01発のはくたかに乗って東京へ向かっています。
 2年前に当社で施工した木造公共建築物の設計が素晴らしく、設計士さんが歴史のある設計の大会で優秀賞を受賞されました。
 ありがたいことに、施工業者であるサトウ産業も表彰式への出席を許されました。このような機会は、私の建設業人生35年で初めてのことです。間違いなく最初で最後のこととなるでしょう。貴重な体験をさせてもらえることに感謝です。
 2年前、完成記念式典にカメラマンを兼ねて出席してもらった、Fさんも一緒です。私と半日時間を共有します。後でどんな感想を持ったか聞いてみるつもりです。
 さて、コロナ禍も終焉を迎え、『普通の生活に戻りつつあります』と言われます。しかし、この『普通』とは何だろうという疑問が沸いてきます。コロナ前の生活に戻ったのだろうかという疑問です。
 この3年間は、誰も経験したことのない3年間でした。彼女はコロナ禍が始まった年に入社しました。18歳の彼等、彼女等は初々しくて、とてもまじめないい子ばかりでした。それは、今でも変わっていません。
 10代20代の子は、当社の半分を占めます。子供の時から付き合っている子たちは、私にとって特別な存在です。自分の実子以上に自分の子供です。みんなかわいいです。成長していく様がとてもまぶしく、頼もしく感じられます。みんなサトウ産業の中心となって責任ある重要な仕事をこなしています。この子たちがいなければ立ち行かないといっても過言ではありません。
 そんな彼等彼女等10代20代の子たちに私は、引け目を感じています。過去10年右肩上がりで成長してきたサトウ産業です。ですが、コロナ禍後半の1年半はとても厳しい時間となりました。
 悪い経済環境下に入社してきた子にとって、好転することは、それは喜びとなるでしょう。しかし、いい経済環境下で入社してきた子にとって、取り巻く環境が厳しくなることは、苦痛でしかないでしょう。
 「人生いろいろあるよ」と言うのは、幾年の年月経て生きてきた人の言う言葉。でもそれは、いい時期に入社してきた若い子たちに理解しろと言っても無理な話です。
 無理と言いながら、常にプラス思考で考える私から一つだけ言っておきたいことがあります。
 それは、『私も経験したことのない厳しい時間を10代20代で、今経験できたことは、君たちの長い人生に於いて、いいことだったと思います』ということです。今は分からないと思いますが…。
 これからのさらなる成長がとても楽しみです。

 エピローグ
 上越妙高駅へ向かう道中、ラジオから坂本九の『上を向いて歩こう』(1961年7月21日)が流れてきました。62年も前の歌です。でも今でも励まされます。下を向いているより、前を向く、上を向くほうが私らしいです。

投稿日|2023.06.15 社長ブログ