総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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『天災』の『真』の『原因』は『人災』である

 今朝(2021,01,14)もいつもの通り、ここあん君と朝の散歩をしていたら、大きな荷物を抱えた女性の姿が薄暗かりながら見えてきた。「おはようございます」と声をかけてきた。私も「おはようございます」と返す。顔を見ると毎朝会う新聞配達の方だった。
 そう、大きな荷物に見えたのは、朝刊の束だったのだ。100部はあるだろうか。この除雪もままならない雪道を重たい新聞を抱えて1軒1軒歩いて届けているのだ。
 「あれっ、どうしたの?『〇〇日報』さっき届いたよ」。「私が届けたの。今度は2回戦目。車が出ないから仕方がないの」と疲れきった声。「気を付けてね」と言うことが私にとって精一杯の一言だった。
 これほどの難儀をして届けられる新聞。感謝の気持ちと、ちゃんと読まなくては罰が当たってしまうと強く感じた次第だ。
 今般の雪は1月元旦からの1週間降り続けた。35年振りの積雪量だという。私自身、当地に住んでいてこれほどの量は見たことがない。1週間で7,8回も雪にはまって動けなくなることも初体験だ。
 何もかもが初めて尽くしの中で残念な事故が発生した。本社工場の建屋・設備に甚大な損傷を与え、製品出荷は滞り、変更を強いられ、生産活動全体に、著しい悪影響を及ぼさせることになってしまった。
 「『天災』(自然災害)だから仕方がないじゃないか」と思われる向きもあろう。
 しかし、私は、これは『人災』だと思っている。しっかりとルールを守って実践していれば、防げたかもしれない事故だったからである。
 もっと言うと事故とはそういうものである。ルールとは、事故を起こさないために作るものである。(大概の自然災害は『人災』だと思っている。人類は古来自然と戦ってきた。そして、『知恵』を使って勝利し今日まで至っている。その『知恵』を上手く使えない、生かせないことが残念である。)
 私は、企業活動を継続していく中でのリスクは様々なれど「自然災害についてのリスクとその影響」を次のように考える。
 【自然災害、事故等で管理部門・工場の機能が停止した場合は、当社の業績に甚大な影響を与えます。
 当社で作られる製品は、それ自体がとても大きく、重量物です。工場製作、運搬、現場施工の各工程では危険作業がついて回ります。
 万が一、罹災、事故を起こした場合は、事故等による損害だけでなく、信用失墜からくる経営に直結するようなリスクが極めて高くなります。
 短期的にも、長期的にも、業績に与える影響は大きいものがあります。
 このことから、今回の雪により罹災は、短期間集中の降雪によるとはいえ、建屋・設備に甚大な損傷を与え、製品出荷は滞り、変更を強いられ、生産活動全体に、著しい悪影響を及ぼさせることになってしまったことは、雪国の企業には仕事を任せられないという信用不安を抱かせるかもしれない。原状回復に対し、財務的な負担が増すことになる。このようなリスクをはらんでいるといえます。】(佐藤:某資料掲載文書転記改)
 私のやるべき課題がまた一つ明らかになった。

投稿日|2021.01.18 社長ブログ