総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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おみくじ

凶【嘆き 苦悩のみが重なり 報われることは少ないでしょう
天に向かってお香を焚き上げているように
あなたの願いは届かないでしょう
そうとはいえ 少しでも善い行いをして 災いから逃れましょう
あれこれと考えをめぐらすうちに 長い年月が経ってしまうようです 
時を待ちましょう】

浅草寺のおみくじに書いてあったお告げである。今の私は、何をやっても上手くいかないらしい。思い当たる節がないわけでもない。良いことも悪いこともいつかは終わりを迎える。今は頑張り時だ。自分を奮い立たせる。活を入れ直す。
「凶」はおみくじでは最悪のお告げだ。でもすぐに考え方を変えてみる。「滅多に出ない「凶」を引き当てる。なんて私は運が良いんだろう」と。
また、こうも考える。「今が最悪。これ以上悪くなることはない。これからは良くなるばかりだ。逆に大吉でも引いた日には、今が最高潮、これからは下り坂。却って不安にさいなまれることになる。凶の方が良い!」
【当たるも八卦当たらぬも八卦】 昔から言われている通りだ。いちいち気にしてはいけない。【人生七転び八起き】ともいうではないか。
日頃から驕らず、高ぶらず 謙虚に 人のために生きることが大事であると自分に言い聞かせて生きている。それでも、迷いが晴れないとき、ここが正念場だと思った時、神様仏様の声に耳を傾けてみたくなる。
書いてあることは、当たり前のことを少し表現を変えているに過ぎない。でも、人は調子が良い時ほど、傲慢になり、調子が下降線に入ると落ち込みやすくなる。何れにしても、冷静に周りを見ること、判断がしづらくなる。
私にとってのおみくじは、今の自分に『気付き』を与えてくれる指針のようなものだ。「今、上手くいかない原因は何か?」。「どうしたら好転するのか?」。だんだんと視界不良の現状から霧が少しずつ取り除かれていく。心が多少穏やかになる。
平成2年には1,200万トン超の加工量が、今は500万トン前後で推移している。日本の国力は0.4掛け程度になっているのだ。少し上振れしただけで、日本国中のファブリケータはパンク。1社1社をみれば工場は拡張し、機械設備は充実し、社員も大勢いるところには居る。生産能力は上がっているはずなのだが、なかなか対応できないのは何故だろう?
人間は疲れ切っている。心に傷を負う者も散見される。働き過ぎなのか、弱くなったのか、何故だろう?
この国は、何処か歯車が上手くかみ合っていない気がするのは私だけだろうか?
色々なことが頭の中を駆け巡る。考え出すときりがない。
改めて自分に言い聞かせる。こういう時だからこそ、焦らず、冷静に物事を判断できる自分でいなければならないと。

投稿日|2018.10.15 社長ブログ