総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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幸せとは何かを考える

「何をやっていいのか、何がやりたいのか、分からないんです」。

「夢も希望もありません。そもそも今の世の中に夢や希望なんてないと思います」。

今年私が採用試験で面接した生徒さんの話である。本当の話だ。横道に逸れて身の上相談になることもしばしばだ。

地元の高校に進学し、家計を支えるために、高校生活の全てをアルバイトに費やしてきた者。

家庭の経済状況が許さず、進学も都会へ出ることも諦めざるを得ず、地元に就職する者。

2009年リーマンショック以降、こうした厳しい環境で育ってきた子供達が多く見られるようになった。

アベノミクスで景気は上向いた。大企業は円安で利益が増えた。そういうところもないわけではないだろう。

しかし、日本社会を支えている99.4パーセントの中小零細企業で働く人達にその恩恵は届かない。

先日、仙台周辺へ震災復興の様子を視察に行く機会があった。

地震があったこと、津波が来たこと。

そんなことがあったのかまるで分らなくなっている地域もあれば、がれきがうず高く積まれている地域もあった。

あれから1,000日。被災地全体からすると復興はまだまだ時間が掛かることが感じられた。

その日の宿は松島だった。日本三景の一つである。

当地は地震で地盤が沈下し、以降、満潮時になると海の水が上がってくるようになったとのこと。

夕刻、駐車場に着いた途端、見る見るうちに水浸しになった。

報道からはあまり伝わってこないが、ずいぶんと観光業にも影響があることだろう。

夜の宴会。つきものの、お酌をしてくれる女性が大勢いらっしゃった。

さすが東北の女性は肌の色が透き通るように白くて綺麗だなと思いながら話していると、家が潰れて建て替えたとか、兄弟どうし、財産で揉めているとか、ずいぶん生々しい話になってきた。

「そうか、そうだよなこうして明るくしているけれど、みんな被災者なんだよな。1,001日前までは普通に家庭を持って幸せに暮らしていた人達なんだよな」

生活のため、生きるために夜な夜な酔っ払い相手に仕事をしているのだ。

今の日本国は何処へ向かっているのだろう。何かおかしい。

もっと生活弱者に温かい手が差し伸べられる世の中でなければならないはずた。

私はこうした世情の中でささやかながら、小さいながらも目標を持ち、夢や希望を語れることがなんて幸せなことなんだろうと思わずにはいられなかった。

投稿日|2013.12.11 社長ブログ