破壊か創造かまたはその両方か
今日(2026年7月14日)の日本経済新聞の記事に、こんなことが載っていました。
【「破壊と創造」ソニーの10年】
1990年前後。日本は、”Japan as No One”と言われていました。私が社会人になって間もない頃でした。
世界のトップ10には、日本企業がトップ5を独占。10位以内に7社が名を連ねていました。ソニーもご多分に漏れず、『アメリカ』を買いまくっていた企業の一つでした。
しかし、「驕れるもの久しからず」の如く、やがて厳しい時間帯に入っていきます。
何故、あのソニーが凋落したのか?
1. 大ヒットの驕りと組織の縦割り化 技術的には優れていたにも拘らず、あのWalk Manは、iPodの後塵を拝するようになりました。
2. 世界を制したトリニトロンブラウン管テレビの成功体験に執着し、液晶や、有機ELへの移行のタイミングを逸してしまった。
3. 目先のコストカット、リストラにより、創業時の「おもしろいものを自由に作る文化」が破壊された。リスクのある新しい挑戦をしなくなった。
という事らしいです。
それでは、そんなソニーが復活を遂げられた要因は、何だったのでしょう。
1.ソニーのブランドイメージを捨て去る、大々的な荒療治を行いました。① パソコン事業の売却 ② 赤字部門であったテレビ事業の分社化 ③ 本社ビルをはじめとする、不動産の売却。これらは、当時の経営者が、不退転の覚悟を持って実行しました。言うまでもなく、オーナー社長ではありません。
2.量(シェア)から、質(高付加価値)を求める会社への転換安売りで数を稼ぐのではなく、少量でも確実に利益が出せる会社に生まれ変わりました。
3.売って終わりのビジネスから、月額課金(サブスクリプションビジネス)への転換毎月安定して収入が得られます。ここには、バブル期に買いあさった、映画や、音楽等のコンテンツ資産が貢献しています。世界中から、「ライセンス料」が自動的に入ってくる知的財産ビジネスへと変貌を遂げまた。
今の私にとって、とても参考になる成功と挫折の物語です。Story of success and setbacks
最後に、こんな言葉を心にとめておきたいと思います。
ヨーゼフ・シュンペーター著「資本主義・社会主義・民主主義」の中の一説です。「生物学の用語を借りるなら、産業上の突然変異で経済構造に絶えず内部からの革命が起き、破壊され、新しい構造が生み出されている。この創造的破壊の過程こそ、資本主義の本質を示す」
1989年の世界時価総額ランキング(トップ10)
• 1位:NTT(日本) ── ダントツの世界王者でした。
• 2位:日本興業銀行(日本)
• 3位:住友銀行(日本)
• 4位:富士銀行(日本)
• 5位:第一勧業銀行(日本) ── ここまで日本が完全独占です。
• 6位:IBM(アメリカ)
• 7位:三菱銀行(日本)
• 8位:エクソン(アメリカ)
• 9位:東京電力(日本)
• 10位:ロイヤル・ダッチ・シェル(オランダ/イギリス)
トップ5を日本の銀行と通信が占め、上位50社で見ると32社が日本企業という、今では信じられない無双状態でした。 -Gemini proより-
投稿日|2026.07.15 社長ブログ