総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

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事業承継

 2024年7月5日。大勢の来賓、社員一同が会して、サトウ産業創立50周年の式典が挙行されました。案内を出させてもらった数日後から、会社へきれいなお花が届きはじめました。
 また、当日はさらに多くのお花や、祝電を頂き、正に『花を添えてくださいました。』
 この場を借りて改めて、今日までサトウ産業を支えてくれたみなさんへ、お礼の気持ちを述べさせて頂きます。本当にありがとうございました。
 式典では、来賓の方の紹介メッセージを読み上げてもらいました。少し、しめやかなムードを作りたかったのですが、みなさんも心得たもので、逆に私の方が、やられてしまいました。
 祝辞を聞きながら、過去の様々な出来事が、頭に浮かんできました。私とサトウ産業が今日まで生きてこられたのは、『奇跡』のように感じます。
 債務超過に陥った危機から10年後の上場までの道のりは、決して平坦ではありませんでした。「潰れる、潰される。」と思った瞬間は、数えきれないくらいありました。
 それは、今になっても日々、日常的に発生します。少しいいことが続くと、グッと成績が延びます。少し悪いことが続くと、いきなりピンチに陥ります。会社とは、こういうものです。経営とは、こういうものです。
 サトウ産業に於いて、もはやそれは、社長一人の力に依存していく時代ではなくなりました。
 「10年、時間をください。それまでに、私がいなくても回る会社にします。」と言いました。私がいると甘えが出ます。今も甘えています。いつまで経っても甘えっぱなしで、大人になれません。
 困った時、助けてくれる人の存在は大きいです。日頃は、文句ばかり言っていても、批判ばかりしていても、いざとなったら文句ばかり言われている人が、批判ばかりされている人が、あなたを助けてくれます。日常的に文句ばかり言っていても、批判ばかりしていてもです。
 私がいなくなれば、文句を言う相手がいなくなります。批判する相手がいなくなります。その時、あなたの『真』の成長が初めて試されるのです。
 私は、何かを始めるときに、自ら始めることは少ないと言いました。誰かに背中を押されて、やらざるを得ないのだという話をしました。将来の完成形をイメージして、何度も何度もシミュレーションを繰り返すのだという話をしました。
 私の『年齢』が背中を押してくれました。将来の完成形については…。そこでは、誰が社長になって、その周りに誰がいて、どんな風に仕事をして、どう回しているのか、問題が発生した時に、どう対応し、どう処理していくのか、決められているのか…。まだ次代を任せられる人間が見つかりません。悩みます。心配です。でも、やらなければなりません。
 たまたま私の経験をまとめた本を書きました。結構な売れ行きのようでした。同じ悩みを持った経営者にとって、何かしらのヒントを授けられたなら本望です。今度は、タスキを渡された者から、タスキを渡す者へと立場を変えて再登場です。もっとスムーズな事業承継がいいですね。上手くいった暁には、『社長交代-2 』を上梓します。ご期待ください。

投稿日|2024.07.16 社長ブログ