総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

NEWSお知らせ・ブログ

心のモヤモヤ感

 明日(4/15)は社内報の締め切りだ。何を書こうかな?と思っていたら【人生楽ありゃ苦もあるさ…】のフレーズが頭に浮かんだ。50歳を超えている人はご存じだろう。テレビドラマ『水戸黄門』の主題歌『あゝ人生に涙あり』の歌い出しだ。ついでに調べてみた。2番は【人生勇気が必要だ】、3番は【人生涙と笑顔あり】。私も年の数だけ、色々な経験をし、少しは意味が分かるような気がする。
 世界は、一極集中から、多極化の道へ進もうとしている。よく言えば、多様性を認めさせるための挑戦が世界各地で繰り広げられている。悪く言えば、戦後、長い年月を積み重ねて築いた秩序を、根底からひっくり返す行為が繰り広げられている。一握りの支配層は自己の欲求を満たすために果敢に挑み、上手くいけば満足かもしれない。
 しかし、99.999…%のそうではない人たちがいることは忘れてはいけない。私たち日本人も、漸くもはや他人ごとではないことに気付いてきた。
 私が日々感じていることを話そう。
 ずっと思っているし、みなさんにも何度か話したことがある。生きるってそんなに楽なことではない。仕事をしていて、何時も上手くいくとは限らない。ほぼ何時も何かしらの問題を抱え、一つ解決するとまた新たな問題が起こる。同時に複数の問題が起こることもある。追い込まれ、危機的状況になることも1年に何回もある。
 その都度、『最善を尽くす』(みなさんに最近よく言っている)。必ずやり遂げると自分を信じ、みなさんを信じて。収束した時に、ホッとする。笑顔になる。「良かった 何とかやり切った」と。こんなことを30年以上繰り返してきた。
 ただここ2,3年、同じことを繰り返す日常ではあるが、違和感を覚えることがある。それは、私が如何に最善を尽くそうとしても、尽くすことが出来ないことが増えてきたことだ。
 何を言いたいかというと、コミュニケーションは双方向でなければ成り立たない。なのに一方通行であり、成立しないことが極めて多くなってきた。だから、伝えなければならないことが伝わらない(何を伝えなければならないのかが分からない、上手く伝えられない、相手もその意図が汲み取れない)、聞いたことに明瞭な回答がない、時間がかかる、着ても全てが網羅されているとは限らない。やるべきことがやれていないのに、求めることは求める。如何にも理不尽である。悲しい気持ちにさせられる。
 社会は、最小単位の家族から始まり、仕事を含めて、全てに於いて、みんなで支え合って成り立っているものだと、今でもそう思っている。それがそうではない世の中になってきた。私にはそう感じられてしまうのだ。
 みなさんに言いたい。変えてはいけないこと、変わってはいけないことを変えないで続けていく勇気。それを持ってもらいたい。そうしないと、本当にこの国は終わってしまう。そんな危機感と焦燥感と諦観の狭間で葛藤している自分がいる。

投稿日|2022.04.18 社長ブログ