総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

NEWSお知らせ・ブログ

2021年10月14日

 茅場町に降り立つと東京証券取引所の建物が見えてきました。テレビで見たことのある赤い「JPX」の文字が壁一面に書いてあります。ドアを開けて中に入ります。そこはひんやりとした冷たい空気に包まれた空間です。
 少しずつ高まる緊張感。東証の担当の方が迎えに来ます。エレベータに乗り会場に入ります。そこもいつもテレビで見る光景が広がっています。ただひとつ違うのは、いつもは様々な銘柄がくるくる回っているそのネオンは、全て「祝 上場 株式会社サトウ産業」となっていること。
 生まれて今日までのことが、いろいろなことが走馬灯のように頭の中を駆け巡ります。理性ではない。感性。ただ感じるがまま、あるがままの状態です。これを感無量というのでしょうか。初めての「感じ」です。鐘を叩きます。強く叩きます。鐘は意外と「重く」、私には揺らすほどの力はありません。ただ手応えを感じます。「重い」という手応えです。
 上場企業は「社会の公器」と言われます。正に、当社は今日から「社会の公器」になりました。鐘の「重さ」と同様に、今まで以上に「重い」責任を負う立場になったことを実感しています。上場企業の「重み」、それは自らの手で上場させたと思える者にしか味わうことのできない特別な瞬間でしょう。私はこの場に立てたことを誇りに思います。幸せに思います。
 「stock voice」というlive番組で投資家のみなさんに宛ててこう述べました。「当社に集う社員のみなさんが頑張ってきてくれたおかげで、今日までサトウ産業は存続してこられました。今日上場セレモニーに臨むことができました。先ずは社員の生活を守ります。社員を幸せにします。幸せにするためにサトウ産業をいい会社にします。その先に投資家のみなさんがいらっしゃると信じます。
 私自身、サトウ産業が10年20年30年後、どうなっているのかとても楽しみです。未来に大きな可能性を秘めたサトウ産業に是非ご興味を持って頂き、投資して頂ければ幸いです。これからもご注目ください。よろしくお願いします。」と。
 また、企業はこうも言われます。「企業は継続」(going concern)。企業は社会の公器としての責任を果たすために、継続していかなくてはならないということです。私にとって今日(2021,10,14)という日は、ある意味「集大成」、ある意味これから継続して成長していくための単なる「通過点」です。30年後のサトウ産業を想像して明日からいつも通りの生活に戻ります。
 みなさんありがとう。そして、おめでとう。

投稿日|2021.10.18 社長ブログ