総合建設業、鋼構造物工事業 - 新潟県上越市

NEWSお知らせ・ブログ

未来の自分を思い描いてみる 第二章 ~これからの10年~

 7月12日。今年も当社社員のみなさんと、株式会社サトウ産業盛龍会との合同の安全大会、研修会そして、納涼会が開催された。今回も100人を超える盛会であった。
 冒頭の挨拶で話をさせてもらったこと。「私は常にサトウ産業の社会の中での立ち位置、私自身の立ち位置を確認する」と述べた。
 その基本になることは、2012年8月3日に社員のみなさんへ公開した私が描いた15年後までの未来。表題は『未来の自分を思い描いてみる』。『夢』は『現実』となったか?否か?
 まだ道半ばのものがある。遅れて実現されたものがある。数年前倒しになったものがある。大きく修正したものがある。
 何といっても私自身が7年前の私ではない。7年前に描いたことが恒久的な目標ではない。その通りにしなければならないことではない。
 世の中は常に変化する。
 サトウ産業が何事もなかったかのごとく、当たり前に存在していくために、時の流れに身を任せながら、時には抗いながら、私自身変わった。
 そして、今。サトウ産業の立ち位置は?
 私は引継ぎの一環として、社員のみなさんを機会があれば他社の会合等に、積極的に同伴させようと思っている。
 先日、aさんを、某社協力会の設立総会に連れて行った。関東を中心に30社ほどが参集した。事前に伝えておいた。「サトウ産業の立ち位置を感じるように」と。
 しかし、このことは残念ながら難しいことらしい。aさんに限ったことではない。今まで何人か同伴しているが、どう感じればいいのか?そもそも立ち位置って何だ?そのこと自体が認識できないことに「これが当社の現実か」とめげる。
 いつも事務所や工場にいて、外部の人と話す機会が圧倒的に少なくて、あるとしてもサトウ産業の社内。所謂『ホーム』。客先との駆け引き、交渉なんて滅相もない、言われるがままに当社だけ『損』をする。トラブル発生時、どうすれば解決できるのか?そういう問題解決力にも乏しいし気もない。
 私はとても反省している。優しくて、おとなしくて、みんなに好かれるいい子に育ててしまい過ぎた。家の中では元気がいいが、外に出るとおとなしくなる人をこう言う。『内弁慶』。聞いたことがあるかな?
 これからは、分からなくても分かった振りをして、頭の中は緊張で真っ白になりながら、手のひらは汗でぬるぬるになりながら、そんな振りは一切見せずに、堂々とサトウ産業の代表として、サトウ産業の利益を第一に、自分の頭で考え、意見を述べ、相手と渡り合える人間を育てたい。
 社長はどんな時にどんなことを言っているか?どんな行動をとっているか?よく見て学べとはいつも言っている。私を教師に同時に反面教師にすることが一番の近道なはずだ。
 何時の時代も、一般的にいうところの『苦労』をすることにより、その人の人生は大きく開かれていくことだろう。その人間なら、その人間だからこそ、世の中ってこんなものかと分かる時が来るだろう。そして、その時々で『サトウ産業の立ち位置』が分かるだろう。どう泳いでいけば考えるだろう。私は、そんな人間に託すだろう。70人超の社員の人生を、生活を守ってあげてくれと。あとは任せたと。そんな人間を育てたい。

投稿日|2019.07.18 社長ブログ