しあわせになるために~とある経営者からのひとこと~
『リーマンショック後、小さくても大きくても、簡単でも難しくても、何でもかんでも25,000/Tの時代がありました。景気だけではなく、色々なものが混ざり合って当社は経営危機に陥りました。何人かの社員は去っていきました。業者も離れていきました。銀行はお金を貸してくれません。「さあどうしよう?」 お金は頑張ればなんとかなるだろう。しかし、一度離れていった人の心を取り戻すことは難しいでしょう。
私は思いました。社員のみなさんがいなくては会社は成り立ちません。社員のみなさんが居心地の良いと思える環境を提供すること大切だと。サトウ産業にいてよかったなと思える会社にしなければならないと。
今、「働き方改革」が叫ばれていますが、私にとっての「働き方改革」は、既に8年前から会社の再興と共にあったのです。その結果として、多くの若者、女性、障害のある人も、リタイヤして社会復帰した人も、多様な社員が「今」のサトウ産業を支えてくれています。
2年ほど前に、とある経営者の方から、「100 人を超えると楽になる」と言われました。今日まで全てが未体験ゾーン。行き当たりバッタリの人生。次から次へと色々なこととの出会い。その都度考える。やる。どうにか今日まで生きてこれました。
しかし今ふと気づくと、工場を主とする現業部門から、管理、それも技術部門ではなく、総合的に会社全体を見渡せる人材育成、資格取得、管理体制、組織の構築が喫緊の課題となってきました。
昨日までは知らなかったこと、やらないでもよかったことが、今日からはやらなければならないことに変わりました。
「100人超えれば楽になるよ」とは、その規模になれば今、取り組まざるを得なくなった事案が当たり前にやれる会社になっているということなのでしょう。
その意味が昨日までは分かりませんでしたが、今日は 自分こととして少し理解できるようになりました。こういうことが人間の成長であり、会社が成長していく過程なのでしょう。
みんなが通った道です。これからも挑戦挑戦また挑戦。人生、何時までも挑戦。まだまだ終わりそうにありません。
投稿日|2019.06.17 社長ブログ